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この記事は新作歌舞伎「あらしのよるに」(博多座)についてまとめています。
さしみ
舞台鑑賞だいすき さしみです。
博多座で新作歌舞伎「あらしのよるに」を観劇してきました。
「あらしのよるに」は、1994年に出版され、日本中で愛読されている、きむらゆういち作の絵本。
この絵本「あらしのよるに」を歌舞伎舞台化したものが、今回初めて博多座にやってきました!
絵本を歌舞伎にしたらどうなるの?!と興味があったものの、絵本「あらしのよるに」のストーリーは、なんとなーくのうろ覚え状態。
『中村獅童さんが主人公のオオカミ役』
『尾上松也さんがヤギ役』
そんなざっくりした前情報だけで観劇しましたが・・・
笑って、泣けて。
歌舞伎独特の見得や言いまわしもありつつ、アドリブで笑わせたり・・・
子どもから大人まで、誰もが楽しめるように作られたステキな舞台でした。
歌舞伎に詳しくなくても、絵本のストーリー知らなくても、十分に楽しめます!
ちょっと気になってるんだよな~と思っている方のために、私のレビューを書いておきます。
少しでも参考になると幸いです。
博多座11月公演新作歌舞伎「あらしのよるに」とは
あらすじ
嵐の中で出会う狼がぶと山羊めい。
“喰う” “喰われる”という関係を超えて、ひみつの友達となる二匹は・・・
嵐の夜、真っ暗闇の小屋で出会った狼のがぶと山羊のめいは、天候が回復するのを待っていました。
本来、狼は山羊が大好物。でも暗闇で相手の姿が見えないまま、二匹は楽しくおしゃべりし仲良くなります。
そして、「あらしのよるに」という言葉を合言葉に、次の日、また会うことを約束します。
翌日、明るい場所で再会したがぶとめいは互いの姿を知って驚きます。
しかし、いじめられっ子だったがぶは、めいが初めて言ってくれた「友達」と言う言葉がうれしく、二匹は友情を育てていきます。
しかし、がぶの狼仲間のぎろは、かつて、自分の片耳を食いちぎった山羊に恨みを持っていて、めいを襲います。
がぶはめいをかばい、囚われの身となってしまいます。
がぶを救おうとするめいでしたが、ぎろに見つかってしまいます。
そこへ、めいを助けに山羊の仲間たちが現れ、争いの最中、山頂まで逃げたがぶとめいは、ついにぎろたちに追い詰められ―。
(参照:博多座HP)
本来は敵同士の、狼と山羊。
捕食関係にある狼と山羊の禁じられた友情を描いたお話です。
出演者
- 中村 獅童(がぶ)
- 尾上 松也(めい)
- 中村 萬太郎(たぷ)
- 中村 米吉(みい姫)
- 市村 橘太郎(山羊のおじじ)
- 市村 竹松(はく)
- 河原崎 権十郎(がい)
- 市村 萬次郎(狼のおばば)
- 中村 錦之助(ぎろ)
主人公がぶ役の中村獅童さんは、アニメ映画版でも声優としてがぶを演じています。
新作歌舞伎「あらしのよるに」感想 @博多座
今回、夜の部(16時30分開演)を観にいきました。
当日の会場の様子を、感想を交えながらご紹介していきます!
開場時間
夜公演のときの開場時間は、15時45分。
15時50分ごろ着いた時には、すでに大勢のお客さんが入場していました。
早めに行って売店めぐり
なかに入ると、売店がたくさん!
博多座オリジナル商品や、公演限定グッズ、お弁当やお菓子、パンなど多数あります。
軽食を食べながら開演を待ったり、休憩時間に食べるお弁当を選んだり・・・
早めに行って、劇場内をうろうろしてみるのも楽しいですよ。
休憩中に「レストラン花幸」を利用したいときは、開演前に予約が便利です。
写真スポットで記念撮影!
①劇場内に入るまえの広場!
中村獅童さん(がぶ)と、尾上松也さん(めい)のパネルがあります。
真ん中に立って、写真を撮っている方がたくさんいました。
終演後は混み合っていたので、開演前に撮っておくのがおススメ。
②劇場内、2階席にいく階段の途中!
1階中央にある階段をのぼると・・・
がぶとめいの、パネル&ぬいぐるみがあります。
かわいい!
1階席に座る方や、2階にエスカレーターであがると、ちょっと気づきにくいかも!
ぜひ、行った時は中央の階段をのぼってみて下さい。
上演時間・休憩
(画像参照:博多座公式HPより)
休憩は2回あります。
私が観劇した時の終演時間は、ほぼ定刻でした。
イヤホンガイドを借りて、準備万端!
イヤホンガイドとは、音声の「同時解説」で舞台の進行に合わせてあらすじ・配役・衣裳・道具・歌舞伎独特の約束事などを、タイミングよく説明してくれるアイテム。
- 使用料1台:700円
- 保証金1台:1,000円(保証金は、受信器を返却した時に返ってきます)
今回は、子どもでもわかるようなセリフで、ストーリーもわかりやすいので、イヤホンガイドなしでも十分楽しめます。
でも、衣装の工夫や踊り・動きの解説などを聴いていると「なるほど~」と思う場面がいくつもあり、イヤホンガイドを利用すると、より深く舞台を楽しむことができます。
元が絵本だからと、あなどるなかれ
「絵本をもとにした舞台だから、子ども向け?!」
なんて思って、観にいかないのはもったいない!
開演直後から、ぐわ~っと引き込まれる演出で、大人数での踊りは圧巻。
音楽も和、踊りも和、衣装も化粧も和。
なのにロックを思わせるような、なんだか不思議な感覚になりました。
歌舞伎のような、でも違うような。
新しい舞台芸術を観たような気がします。
中村獅童さんの、心やさしいオオカミの演技もユーモアたっぷり。
圧倒的に大人の観客が多いなか、アドリブもあったりしてバンバン笑いが起こっていました。
でも、時にはウルっとくる感動的な場面も。
メリハリの利いた、素晴らしい舞台でした!
家族みんなでたのしめる歌舞伎作品「あらしのよるに」
今回の公演は、4歳以上の子どもも入場可能(有料)。
歌舞伎と聞くと『おとなが観る舞台』と思ってしまいがちですが、「あらしのよるに」は子どもと一緒に楽しめます。
「歌舞伎ってよく分からなくて・・・」という方にもおすすめの作品でした!
「令和」ゆかりの地、太宰府・坂本八幡宮に行ってわかった場所や駐車場のこと
それでは、また!
さしみ(@sashimi_fuk)でした。